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忌野清志郎の29年

since 1979

 ある日、このホームページを見て、ひとりの女性がぼくを訪ねてきてくれた。
「清志郎さんの写真集、つくりたいんです」
 有能な編集者である彼女は、ぼくに、清志郎への長年の思いを語ってくれた。その彼女の気持ちは、ぼくにとっても、違和感のあるものではなかった。
「清志郎がいいと言ったら」と、ぼくは答えた。

 それから数週間後。
 決心はしたものの、ずっと開けていなかった押入から過去のネガをひっぱり出し、暗室で焼き直すのは、思っていた以上にたいへんな作業だった。
 単に、物理的な意味ではなくて、精神的にだ。
 昔の写真は恥ずかしい。
 覚悟はしていたが、一枚や二枚の色あせたプリントを並べてみるのではなく、大量に昔の写真を焼いていると、自分の下手さに冷や汗が出る。
 実験的な方法でも試してみようとでもしたのか、1ライブのフィルム数本分まるまるブレていて、一枚も使い物にならないものもある。

 がむしゃらに撮っていた。
 その情熱には自信があった。撮らずにはいられなかった。
 音の聴こえてくるような写真を撮ってやると思っていた。でも、そこには、センスはともかく、技術があまりにも伴っていない。無我夢中の愛情をぶつけて、いま思うと、滑稽ですらあるかもしれない。

 それでも、手を止めなかったのは、その恥ずかしさの中で、清志郎のことを考えたからだった。
 この写真集の話を、出版社の人が事務所に持っていったとき、清志郎はためらわず承諾したと聞いた。
 その懐の深さを思ったら、ぼくの恥ずかしさなんて、なにほどでもない。

写真集「清志郎」についての情報を見る


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岡部へ

前半はシロート写真だな〜なんて身の程知らずのシロートカメラマンが言いそうだが、俺は昔から一度もそんな事は思わなかった。白いカメラもちっとも不自然だとは感じなかった。俺と同じような奴が写真をとってるな、と思ってたんだ。

30年以上もやってると、ギターも歌も上達してうまくなったと思うかも知れないが、全然そんなことはない。うまくなったとしてもそれはいったいどんな意味があるんだい?
写真だって同じだろう。これは持って生まれた個性ってやつなんだ。

忌野より   02.12.12

清志郎へ

清志郎からぼくはたくさんの元気をもらった。だからいま、ぼくの元気を、全部清志郎にあげる。

岡部より   08.9.25

清志郎がいってしまった。時間が経つにつれ、言葉がない。ぼくのファインダーの先にもう清志郎はいない。

岡部     09.5.4

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